銅のチカラでウイルスを不活性化
SPEEE3D ACTIVATED COPPER
ACTIVAT3D Copperとは、
SPEE3D技術を使用
した銅コーティングテクノロジーです。
最新のテクノロジーにより、
SPEE3Dプリンターで既存の
金属部品を銅でコーティングすることが可能になりました。
これは、ゼロから銅部品を造形するよりも早くて効率的です。
オーストラリアのNATA認定臨床試験専門ラボである
360Biolabsは、物理的封じ込めレベル3(PC3)のラボで、
生きたSARS-CoV-2 (新型コロナウイルス)に対するACTIVAT3D COPPERの効果をテストしました。
その結果、ステンレス鋼のはウイルスの減少がほとんど
見られなかったのに対し、
銅の表面では2時間で96%、5時間で99.2%のウイルスが死滅することが確認されました。
(ステンレス鋼は現在、衛生環境で一般的に使用されている素材です。)
参考リンク:
新型コロナ感染症:ウイルスはどれくらい長く物質上にいるのか~残存率低下の条件とは(Yahooニュース)
銅がバクテリアを殺す正確なメカニズムはまだ研究中ですが、銅の表面で
バクテリアやウイルスが死滅するという実験データには説得力があります。
1.微生物が銅の表面に着地すると、銅はイオンを放出します。
2.銅イオンは水分や酸素と反応して活性酸素を生成します。
3.銅イオンと活性酸素は細胞の外膜を破り、細胞全体を破壊します。
DNAやRNAそのものが破壊されるので、細菌やウイルスが突然変異して銅に耐性を持つようになったり、他の微生物に遺伝子情報を転写することができなくなります。
ACTIVAT3D Copperは、ドアハンドル、プッシュプレート、手摺など、
一般的に手で触れる表面をコーティングすることができます。また、銅の
パーツそのものを可能な限り迅速に製造する事もできます。
銅による滅菌性コーティングは、病院や他のいくつかの分野でプラスの
影響を与えることができます。現在のCOVID-19パンデミックでは、病院
高齢者介護施設、空港、公共交通機関、必須な職場、刑務所などが優先
されています。
銅は電気的な用途では非常に一般的ですが、ドアの固定具のような建築用途ではあまり利用されていません。
銅の部品は従来の方法では製造が難しいため、3Dプリントは銅製品を迅速に展開するための唯一のツールになるかもしれません。
残念ながら、ダイレクトメタルレーザー焼結(DMLS)のような他の銅の3Dプリント方法では、時間とコストがかかります。
SPEE3D技術は、それを迅速かつ低コストで実現します。
金属3Dプリンタ SPEE3D
SPEE3Dチームは、わずか5分でステンレス製のドアタッチプレートやその他のハンドルをコーティングするプロセスを
開発しました。
デジタル印刷ファイルは、世界中の参加パートナーに共有され、数日のうちに、米国デラウェア大学、メルボルンの
スウィンバーン大学、ダーウィンにあるチャールズ・ダーウィン大学(CDU)に新しくコーティングされた備品が設置
されました。
チャールズ・ダーウィン大学 (オーストラリア)
チャールズ・ダーウィン大学 (CDU)は、SPEE3D社と提携し、
Advanced Manufacturing Allianceを設立しました。
同アライアンスは、業界パートナー、業界関係者、学術関係者
と協力して、実際のアプリケーションを開発し、業界の手順や基準を作成し、材料開発を推進することを目的としています。
CDUの研究・イノベーション担当ディレクターである
スティーブ・ロジャース博士は、この結果は有望であり、
この革新的な技術がウイルスの生存率を低下させるのに
役立つことに興奮していると述べています。
スウィンバーン工科大学 (オーストラリア)
SPEE3Dとのパートナーシップであるスウィンバーン工科大学は、現在の状況に迅速に対応し、ACTIVAT3Dの銅製プッシュ
プレートを短時間で製造しました。
LightSPEE3Dプリンターを使用して、既存のステンレス製品の
銅コーティングに成功し、このコーティングプロセスの速さと
簡単さを確認し、従来のステンレス鋼を新しいACTIVAT3Dプレートで置き換えることの簡単さと実用性が、試験的に実証されました。
- スレシュ・パラニサミー准教授
デラウェア大学 (アメリカ)
デラウェア大学のデジタルデザインおよびアディティブ・
マニュファクチャリングのアシスタント・ディレクター
であるラリー(LJ)ホームズ氏は、次のように述べています。
"デラウェア大学の科学者とエンジニアは、このグローバルな
研究協力に参加できたことを光栄に思います。私たちは、
COVID-19で効果のあるシンプルでインパクトのあるソリュー
ションを開発することの重要性を認識していました。
ここ数ヶ月の間にサプライチェーンが不足していることを認識していたため、製造速度が優先事項であることは、
このチームにとって明らかでした。
この技術を使用して、私たちは人が触れる頻度の高い表面の安全なオプションを迅速に提供することができました。